2017年1月に経済産業省より、直立ボール盤の使用中に怪我を伴う事故が発生するケースが報告され、ボール盤の安全に関する国内標準化を推し進めることになりました。この安全規格作成に、2018年8月より(一社)日本工作機械工業会のボール盤安全規格部会が立ち上がり、2020年5月25日にJIS規格制定となりました。エンコースでは、これまでの安全シリーズに加えて、このJIS規格に準じる安全装置を取り揃えました。
工作機械-安全性-ボール盤 JIS B 6034 規格抜粋
▼適応範囲
切削による部品加工用に設計した据付け形の手動ボール盤の危険源の除去またはリスク低減のための要求事項及び/または方策について規定する。
▼機械的危険源の加工領域
手動ボール盤の回転する主軸/工具に起因する機械的危険源への接近は、固定式または調整式ガードまたはインタロック付き可動ガードによって防止しなければならない。
▼機械的危険源の動力伝達部
危険な動力伝達部への接近はインタロック付き可動ガードを設けなければならない。
主軸即時停止付きボール盤
▼即時停止
非常ボタンを押すことで、主軸の回転を即時停止することができます。
一般的なボール盤はスイッチをOFFにしても主軸が惰性で回り続けますが、即時停止ボール盤は、正面の非常ボタンを押すと電気制御により、1秒以内に主軸の回転が停止し危険回避ができます。
対応可能機種 三相200V |
ESS350S ESS460 ESS460AF ESS350NT ESS460MT ESS500 |
標準装備機種 |
ESD460AA |
加工領域オプション 実願2020-3968(実用新案出願番号)
▼主軸カバー
回転している主軸への作業者の接触、また切粉飛散によるケガの防止をします。
加工中の主軸ストロークの動きに合わせ、カバーが上下動します。
動力伝達部(プーリー)に対する安全オプション
▼メカロック
ベルトカバー側面にメカロックを追加し、容易にカバーが開かない様にできます。
▼インターロック
ベルトカバーの側面のリミットスイッチにより、ベルトカバーを開けると主軸が即時停止します。不用意にベルトカバーを開けたまま作業をしようとしても主軸は回転しませんので、より安心です。